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🍁国産 天然メープルシロップができるまで ~黄金の一滴に出会う感動体験✨~


みなさんは普段ホットケーキなどにかけている「メープルシロップ」がどのようにできているかご存知ですか? そしてなんとなくメープルというとカナダのイメージがあるかもしれませんが、実は日本でもメープルシロップを作ることができるんです! しかし、実際に自分の手で作ってみるとけっこうな手間がかかります!なので、その分できた時の感動がすごいんです+゚。*(*´∀`*)*。゚+ 




今回は、そんな国産メープルシロップについてのお話です。

そもそもメープルシロップって何?

みなさんはメープルシロップが何からできているかご存知ですか?ヒントは、販売されているメープルシロップの ほぼすべてのパッケージに書かれているであろう「葉っぱ」です。

そう、メープルシロップはカエデという樹木の仲間の「樹液」を濃縮した甘味料なんです!常温で固体状になるまで濃縮されたものはメープルシュガー、メープルシロップを加熱濃縮後、急冷しつつ撹拌しクリーム状にしたものはメープルバターと呼ばれます。

世界で流通するメープルシロップの約70%がカナダのケベック州産!ということからも、やはりカナダは世界に誇るメープル生産国だといえます。

なぜカナダの、しかもケベック州がそれほどたくさんのメープルシロップを生産しているのかというと…

ケベック州周辺には、カエデの中でも樹液に含まれる糖度が高い「サトウカエデ」という木が多く分布しているからなんです!ではその樹液の糖度はどれくらいかというと、なんと!「3%」も含まれているんです\(◎o◎)/ といっても、多くの方は「たった3%…」と思われるかもしれません^^; 後に紹介しますが、これは日本のメープルの木の倍近くの糖度になるんです!

メープルシロップは、樹液を「66%」になるまで煮詰めて作るというのが本場基準。元の糖度が高い方が当然できる量も多くなります。よって、サトウカエデはメープルシロップの生産性がとても高い木だと言えます。

さて、専門家ではないので、難しい話はそこそこにしておいて…

日本にあるカエデから樹液を採取し、メープルシロップを作っていただく様子をご紹介いたします。




写真は2月末。その年に気候にもよりますが、まだ雪が1m以上あろうかというタイミングで雪の上を歩いて目的地を目指します。



こちらが目的の木々。日本国内には、30種類程度のカエデがありますが、私たちが樹液を採取しているのは主に「イタヤカエデ」(写真左)と「ウリハダカエデ」(写真右)になります。

樹液採取に適した木を選んだらドリルで穴を開けます。すると、時期が合えばすぐに樹液があふれて滴り始めます。そこにホースをつなぐための器具を打ち込み、タンクと木をホースで接続すれば採取するための準備はOKです。しばらく日をおくとタンクにたまっていく仕組みになっています。



ちなみに、なぜまだ雪のあるこの時期に樹液採取を行うのでしょう。

それはズバリ、本当にこの時期にしか樹液が採取できないからなんです!

実験を重ねた結果、私たちの暮らす地域では2月末から4月頭の約1ヶ月間が樹液採取の適期と判断できました。この地域も冬の寒さが厳しく、最も冷え込む時期でマイナス20℃近くになることもあります。そのような時期に多くの水を体内に保有していると、当然水は凍結し膨張し幹が裂けてしまうのです。それを防ぐために晩秋に落葉すると同時に水を放出して凌ぐのです。そうして、寒さが和らぎ春の足音が近づいてくる頃にまた大地から水を吸い上げ始め、その際に穴を開けさせてもらうと樹液が滲み出てくるという仕組みのようです。(専門家ではないので難しい話はこのあたりまでで^^;)




そうして採取した樹液のお味は?

正直に言います。笑 「甘い!」という方はほとんどおらず、「木の香りがする水」、「言われればほんのり甘い!?」という感想が主で、初めての方はいろんな意味で衝撃を受けるかと思います。

しかし、何よりもその場に来て実際に木を前に飲んでみると、樹液をいただいていること自体がとっても特別で神秘的な体験をしているような、大地の恵みをダイレクトにいただく喜びが大きいように感じます。

ではでは、日本のカエデ樹液の糖度はどれほどかというと

実は若干個体差もありますが、今回はこんな感じです!左が「ウリハダカエデ」、右が「イタヤカエデ」です。というようにカナダのそれに比べると約半分!糖度66%まで煮詰めるのにカナダのサトウカエデが約1/40、日本は約1/60にしなければならないので、それはそれは時間もかかりますε=(・д・`*)



でもでも!せっかく樹液をいただいたからにはメープルシロップにしなければもったいない!!ということで、ここからは根気との戦いが始まります(-Ò。Ó-)

この日はイタヤカエデの樹液20リットルを煮詰めてみました。量の変化が分かりやすいようにあえて大きな鍋で挑戦!(いくつかの鍋に分けて同時に火にかけていく方が効率的です)

がんがん煮詰めていくと、透明だった樹液がだんだん黄金色に輝き始めました★完成か~!と思って糖度を測ると…66%にはまだまだ…ここまで約2時間30分(›´ω`‹ )


さらに煮詰めること約1時間…

こんなに少なくなっちゃいました。゚(゚´Д`゚)゜。  糖度を測ってみると~ 何やらへんな記号が^^; どうやらこの機械では60%弱までしか計測できないようで、どうやら60%は超えたようです!ということでメープルシロップ作り終了!!


気になるお味は~

当然!?

めっちゃうま~い!!+゚。*(*´∀`*)*。゚+

市販のメープルシロップとは似ているようで似てない、なんとも表現しずらい香り豊かな甘さ。本当に「天然」って感じの味わいです。

正直これだけ時間をかけてまずかったらあれですが、これだけおいしいならいくらでも時間かけられます!!笑

これをパンケーキにかけて、樹液の紅茶を飲んだら…もう幸せが口の中に広がってしまいました~(*´艸`*)


そんな感動をみなさんにも味わっていただきたい!!

ということで!そんな感動を体験できるツアーがあるんです!!

おたり自然学校では、実際にカエデの木がある森をガイドの解説を交えながら巡り、その場でイタヤカエデやウリハダカエデの樹液を飲み比べ、そのあと屋内に移動して樹液を煮詰めてメープルシロップ作りも行います!


最後は自作したメープルシロップをパンケーキにかけて、樹液で煮出した紅茶と一緒にいただく贅沢なティータイムをお楽しみいただきます♪、

興味を持っていただけましたら、ぜひツアーにご参加いただき、メープルを通して里山の自然の豊かさ・魅力を体感してもらえたら嬉しいです!


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